トップ
新入荷速報
メーカー案内
店舗案内
ショッピング
お問い合わせ
Kim's note
FirstClubSite
ハンブルクに巨大レイアウト出現の話(アイル・ビー・バックしつこくアゲイン編)
2010/2
相変わらずの大人気で家族連れや若者同士で賑わっています。待つこと10分でやっと入場。新しくなった「スイス」へ。
詳細は既報のとおりですが、高低差のある雄大な景色は圧巻。左上のテラスから乗り出して見るといっそう引き立ちます。階段のほうでは列車全体をチェーンと機械式センサーを使ってエレベーターで昇降させるシステムに目を奪われました。アイデアは考え付いても実践は難しいこのシステムをいとも簡単にやってのけているところがすごい。写真は暗くてピンボケでした。すみません。
圧巻の風景
さてそしてお目当ての飛行機と空港ですが、ちょっと期待はずれ。まだあまり進んではいないようです。飛行機の模型は沢山出来上がっているようですが肝心の誘導路や滑走路はまだ製作途中で道半ばというか、まだまだの感じ。
滑走路を離陸する動きは完成しているのかもしれませんが残念ながら見れず。
この複雑なカーシステム様の溝にはワイヤが埋め込まれて、丸い穴にはポイント用機器が設置されるのでしょう。
それと今回どうしても確認したかったのは製作途中の裏舞台、なかなかこんな大型レイアウトを製作する機会はありませんが何かと興味があります。世界の最高水準であるレイアウトビルダーがプロの技でどんな特殊技術を駆使するのかに興味津々、やはりこの規模にしては細かい目の升目で台枠を設置し金属製のしっかりした脚(水準微調整可能)で土台を作っています。また下には物を一切置かず自動車修理工場で使われるような台車に仰向けに寝て配線作業などが出来るように効率よく整頓されています。唯一目だったのは飲みかけの飲料水ペットボトル。日本の作業場では考えられないものが一人一本は確保されて作業員の手元足元においてあります。
これが案外コンパクトでなおかつ頑丈そうな台枠の足元、角度が自由に変えられる特殊な関節部分がありそうです。。
ちょっと余所見をしていたらこんなもの発見!デュアルゲージが実車そのままに巧みに配置されています。
そしてこちらが製作途中の工事現場。空港の周辺レイアウトということになります。必死で身を乗り出して撮影!ふむふむやはり材料の分厚いものを使用しているのはプロの証、これが弱いとすべてのものが完成時に狂って出来の悪いレイアウトになることは嫌というほど体験して知っておりますが、やはり、、、、さすがです。 う~む、しかしながら特に目新しいことは何もなさそう、コンパネの分厚いものをジグソーで切り取り、地形は金網をホッチキスで止めたあとギプスを上張りしてプラスター様のもので成形といたって王道です。。
アップにするとこんな具合、いたって普通ですし寸法が足らなくなって接いであるのも良く分かります。あの橋脚はNOCHの出来合いのもののよう、地形の凹凸もわりと大雑把、ちょっと肩の力が抜けてきました。こんなんで良いんか。
金網も私が日本で使っているものと変わりなさそうなアルミ製、これで手を刺すと痛いんです。
だんだん、粗探しの様相を呈してきました、結構行き当たりばったりの寸法で切って、継いであります、配線用穴の開いた木枠材は市販品でしょうか?しかし木ねじのもみ方はやはりプロの大工さん方式。
しかし関心したのは作業の丁寧さ!手前の線路のバラスト撒き作業を女性のスタッフが行っておりましたが(あまりに近くだったのでカメラを向けるのを遠慮して撮影はしていません。)線路にマスキングテープをはり、木工用ボンドを実に丁寧に塗り、バラスとを上から落として刷毛で成形する単純な作業を根気よく行っておりました。私だったらメンドクサイ養生テープは省いて適当にボンドを塗り、適当にバラストを撒いたりしますが、反省。
金網のとめ方は結構、粗く適当です。これも下地の材料が分厚いから出来る芸当ですが。
世界一幸せな仕事!!窓の外には運河とレンガ作りの歴史的建造物が見えエアコンの効いた広い職場で一日中機関車の修理や工作。マニアには羨ましすぎる仕事ではありませんか?
でも時には退屈なことも有るのか、このおっちゃんは有ろうことか仕事中にBEMOの新製品カタログを見ていました。どこから手を回したのかメッセ開催前に入手してひとりこっそり見ております。普通の職場だったらお咎めを受けるところですが、ここでは仕事なのか自分の趣味なのかはっきりした境界は無く、幸せな環境であります。。
久しぶりの再訪となったハンブルクのミニチュアワンダーランドですが、やはりすごいの一言です。平日の昼前にも拘わらず超満員、おそらくほとんどがドイツ人、早めの昼飯に好物のカレーヴルストを摂りながら周りを見渡せば老若男女すべての層が楽しげに過ごしております。さしずめ日本でしたら母と小学生の息子、年配の男性グループ、中学生のグループ、そしてお一人様のマニアでしょうけど、こちらではデート中のカップル、中年夫婦、などの女性比率が、特に若い女性が非常に多く鉄道模型に対する民度の高さが伺えます。
レイアウトの紹介記事は当HPにもお客様に書いていただいておりますので今回は裏方というか製作過程をすこしご紹介しましたが、見せるということも有るでしょうが、現場はよく整理されかつ清潔に保たれ効率よさそうな工具やアイデアが溢れております。発泡スチロールが主体の日本とは違ってゲルマン民族の熊のような手にふさわしい分厚い材料を駆使した素材が主体であります。そして今回一番関心したのは夜景の時間になると辺りの照明は消えて行きますが、パーティションに囲われたこの作業箇所には其の都度自動的に静かにシャッターが下りてきて作業中の照明が客の居るレイアウトには洩れないようにしている事です。アイデアは出るけど実際には大変な作業がともなうことをいとも普通にやってのける。そんなものが随所に見られる素敵な場所であります。
▲トップへ戻る
【株式会社モデルバーン】
兵庫県芦屋市大原町11番24ラポルテ北館2F
TEL : (0797)35-1173
Fax : (0797)35-1174